ぼくの映画評のぼうよみ

映画の感想を書き散らしてるだけ。

2016-01-01から1年間の記事一覧

【ネタバレあり】巨乳なんかに釣られないクマー~『グリズリー・パーク』

軽犯罪を犯した8人の男女が更生のため、グリズリー・パークなる自然公園でゴミ拾いをすることになるが、そこはグリズリーや狼の棲む過酷な環境だった!さらには逃亡中の連続強姦殺人犯も紛れ込み…という、巨乳VSクマVS殺人鬼の三つ巴の戦いを描くB級サバイ…

萎縮不可避~『発情アニマル』

近年リメイク版のシリーズ(『アイ・スピット・オン・ユア・グレイブ』)が続々とリリースされている『発情アニマル』、この手のレイプリベンジ映画の元祖と謳われているので、興味本位に(不謹慎ながらエロ目的も含めて)鑑賞してみた。 小説執筆のため、田…

【ネタバレ】本郷奏多のロリータ女装と地雷撤去が見れるのは奴隷区だけ!~『奴隷区 僕と23人の奴隷』

僕は原作未読でマンガ版を途中まで読んでいる程度と、奴隷区にはたいして思い入れがあるわけではないが、マンガ版から漂う適度なエロと低俗さと安いサスペンスから、テレ東で深夜ドラマ化されるために生まれたような作品だな、と常々感じていたし、実写化も…

根本的に間違っている。~『シャーク・イン・ベニス』

水の都ヴェネチアを舞台に、ジャンプして岸辺の人間まで食い殺す躍動感あふれるホオジロザメと運河の潜水調査中に失踪した父を捜す海洋学者のカップル、ヴェネチアの地下に眠るというメディチ家の秘宝を狙うマフィア、そしてヴェネチア警察の三つ巴、四つ巴…

傭兵部隊対アマゾネスの学芸会アクション~『ウォー・オブ・ザ・ジャングル』

久しぶりに褒めるところのない映画を観てしまった…。 とりあえずアマゾンの内容紹介を載せておきます。 美しき野獣の戦いが始まる アメリカ軍隊に所属しているイナラ。ある日、彼女は、かつて自分の亡くなった父親が所属していた特殊部隊≪アスガード≫に入隊…

キルスティンは重力泥棒~『アップサイドダウン 重力の恋人』

SF

正反対の重力が作用する双子の惑星を舞台に、貧困層が住む「下の世界」と富裕層が住む「上の世界」の男女の禁じられた恋を描くSFロマンス。 互いの世界の物質に長時間触れていると燃焼するなど大胆すぎる世界観のアイデアと、自然や都市、オフィスまでもが上…

リアル志向ワニ映画はサメ映画の向こうを張れるか~『ブラック・ウォーター』

マングローブ林の奥地でクルーズ中の金髪美少女ヒロインとその姉夫婦がクロコダイルに襲われ、ボートは転覆、ガイドは捕食されるという絶望的な状況下で脱出をはかる、ワニ版『オープン・ウォーター』を目指したと思しきオーストラリア産サバイバル映画。 実…

俺、もうハエでいいや。~『マッキー』

隣家の娘ビンドゥに2年間も片思いを続けるポジティブなストーカー青年ジャニ。女たらしの悪徳建設会社社長スディープもビンドゥに惚れるが、彼女が実は2年間無視し続けたジャニに惹かれていることに気づき、邪魔者のジャニを殺してしまう。自分の気持ちに…

豆をぶつけたくなる映画~『青鬼』

節分なので、それっぽい映画を観ようとジャケからして地雷臭がプンプンする『青鬼』(2014年 日本)を借りてきたわけだが、案の定のクソ映画。 古びた館で青鬼から逃げまわる脱出ゲームの映画化ということだが、僕は原作未体験なので、そのエッセンスをどれ…

さよなら、ミス・ワールド~『カート&コートニー』

一昨年ころからだろうか、UKを震源地として、グランジのあらたなムーブメントが世界のロックシーンに起きつつあるようだ。代表格はもちろんダイナソー・パイルアップだが、個人的には粗削りで、土臭くて、ニルヴァーナのような初期シルバーチェアのような手…

開けた世界の閉じた旅~『ダージリン急行』

父の死後、不和になった兄弟が結束を取り戻すべく、そしてヒマラヤの修道院に隠遁する母に会うために、寝台列車でインドを旅するロードムービー。個人的には初ウェス・アンダーソン。 仕切りたがりの長男と、離婚を考えている嫁の妊娠に動揺する次男、女にだ…

荒野のハンディキャップドヒーロー~『ハチェット無頼』

片腕ドラゴン然り、座頭市然り、ハンディキャップドヒーローには男子を燃えさせる何かがあるようで、最近僕がハマった『百人の半蔵』も主人公が隻眼だったりする(しかもその潰れている方の目に釘を刺して戦う!)。 タランティーノやロバート・ロドリゲスも…