豆をぶつけたくなる映画~『青鬼』
節分なので、それっぽい映画を観ようとジャケからして地雷臭がプンプンする『青鬼』(2014年 日本)を借りてきたわけだが、案の定のクソ映画。
古びた館で青鬼から逃げまわる脱出ゲームの映画化ということだが、僕は原作未体験なので、そのエッセンスをどれだけ取りこぼしているかについては解らないが、粗雑で辻褄のあわない脚本とありきたりな恐怖演出、安っぽい青鬼のCG、大根役者そろい踏みと、単純に映画として見れたものじゃない。
また、映画としてのクオリティ以外にもなかなか酷いポイントがあって、いじめられっ子の転校生シュンのことをヒロインの杏奈(AKBの人だそうです)だけは、自作ゲームを褒めたりとかまってくれるんだけど、二人きりで河原で遊んだときに、そっと手を握ったりと、モテない男なら絶対「これイケるんじゃね!?」ってアガるようなアプローチをするわけです。
それが物語の終盤、彼女がかまってくれる理由は異性としての好意を抱いていたから、ではなく、いじめを苦に自殺した弟に似ているからだったという残念な事実が明らかになり、さらにシュン自身の不幸な事実も発覚するという、非モテ男子へ不幸の二連コンボという、鬼のように厳しい映画なのです。
あとヒロインともう一人のヤク中JK、そんなに短いスカートで走り回ってパンツが見えないのは不自然すぎませんかねぇ!?
本作はどこまでも非モテに厳しい鬼映画なのであった。